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病棟夏祭りを開催しました

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 8月4,5日に、毎年恒例の病棟夏祭りを開催しました。

 

 

 

 射的や輪投げ等のゲームをしたり、じゃんけん大会で景品をもらえたりと、皆さん楽しそうに過ごされていました。
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 ぜひとも、また来年実施したいイベントです。

 

 

女性のアルコール依存症と治療プログラムのご紹介


女性のアルコール依存症と治療プログラム


女性のアルコール依存症について

 女性のアルコール依存症が急速に増加しています。「アルコール依存症は男性に多い病気」と思われがちですが、最近の調査では女性のアルコール依存症の増加率が男性を上回っています。それは女性の体質的な特徴や女性を取り巻く社会環境の変化に伴うストレス等が原因と言われています。

・身体的な要因
 女性は一般に体脂肪が多く、アルコールは水より油に溶けにくい性質があるため体内に浸透しにくく、血中のアルコール濃度が上がりやすい傾向があります。さらに、女性ホルモンはアルコールの分解を妨げることも指摘されています。このような女性の身体のしくみから、男性よりも依存症に陥りやすpic_01い傾向があると言われています。

・精神的な要因
 女性は失恋や夫との不仲、姑問題、熟年になると夫の退職や離別、子供の自立、仕事や人間関係の行き詰まりなど、喪失感や不安をきっかけに飲酒にのめり込むことが多いとも言われています。飲み方も男性のように外で飲むよりは、家の中で家族にも隠れて一人で飲酒することが多い傾向があります。これも、依存症を発見しにくく、また悪化しやすい原因のひとつではないかと言われています。


女性のための治療プログラムについて

 アルコール依存症の治療は年齢性別を問わず「アルコール依存症リハビリテーションプログラム」に組み込まれている「集団精神療法」が中心となります。集団精神療法とは、「集団による力動」つまり相互作用を用いた治療法です。グループでアルコールの問題について話し合い、同じ悩みを持つ患者さん同士が率直に意見を交換して、「悩んでいるのは自分だけではない」と共感し、自分自身について理解を深め、断酒の動機づけと継続に結び付けていくことを目的としています。pic_03 女性においては、アルコールの問題の背景に女性特有の問題、悩みが複雑に絡み合っているケースが多くみられます。男性と同じ場ではそれを話しにくく、問題の本質を掘り下げることが難しいのです。そのため当院では通常のプログラムのほかに、女性スタッフ(臨床心理士、看護師)と女性患者さんによる「女性グループミーティング」を開催しています。女性同士が安心して自由に話し合える環境を提供することにより、感情や退院を前にした思いを共有することが可能になります。同じ病気を持つ女性同士が経験を分かち合い、共に回復を目指しています。

 

 

 

第29回 アルコール依存症治療病棟OBの集い


ob2016_01 平成28年6月19日(日)、当院の体育館において、第29回アルコール依存症治療病棟OBの集いを開催しました。

 このOBの集いは、年に一度、当院でアルコール依存症治療を受けられた方(OB)とそのご家族の皆さんがお互いの近況や断酒生活の現状を話し合うとともに、現在入院中の方や病院スタッフと交流する場です。今回も県内各地から62人の方が参加され、現在入院中の方と病院スタッフを合わせて124人の大変賑やかな会となりました。病院スタッフにとっても、懸命に断酒継続に努力され、しっかりと生活されているOBの方やそのご家族にお会いすることは、何よりの励みであり、アルコール依存症治療に対するモチベーションに繋がる機会となっています。

ob2016_11 昼食をはさんで午後からはOBの集い特別講演として新潟大学名誉教授で元新潟いのちの電話の理事長でもある 真 壁 伍 郎 先生の講演が行われました。
テーマ『人生は舞台、さてそのストーリーは?』
「私は何故この時代に、この日本に、この新潟に、生まれてきたのだろうか?とふと思うことはありませんか」とお話を始められました。人の一生を舞台(Stage)と捉え、各世代や老若男女、すべての人たちが登場する「お話」の世界をグリム童話や新潟の民話を例にして、楽しくお話してくださいました。そして最後には、「生きている童話とは、もしかしたら私の人生のことかしら?」と思うような不思議で素敵な時間を過ごさせていただきました。

 来年は第30回目の開催となります。多くの方々の参加を心からお待ちしております。

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